相手の承認欲求を満たせ(引地賢太Vol.180)
引地賢太です。
【相手の承認欲求を満たせ】
先日、紀伊国屋書店に行きました。
そこで、ビックリしたことがありました。
そのビックリしたことというのは
話し方に関する本が大量にあったことです。
・人前で話す極意
・論理的に話す方法
・上手にスピーチする方法
話を聞くことに関する本より
話すことに関する本が圧倒的に多いのです。
でも、僕は思うのです。
『話し上手になることよりも
聞き上手になることのほうが
人間関係を作っていく上で重要』
ということです。
✔️話すと承認欲求が満たされる
やっぱり人というのは
自分を認めてほしい欲求があるので
統計的に「話したい」人のほうが多いです。
・仕事で上手くいったら聞いてほしい
・テストの点が良かったら聞いてほしい
・会社で嫌なことがあったら聞いてほしい
・恋人ができたら自慢したいから聞いてほしい
大勢の前で話したいかは別として、
誰かと話すことで承認欲求を満たしたいのです。
そうなると、、
聞き上手にさえなれば
相手の承認欲求を自然と満たせるので、
自然と良好な人間関係が作れてしまうのです。
そこで今回は、
聞き上手の人だけが実践している
聞き上手になる『聞く』を紹介します。
✔️生物学的「聞く」の重要性
耳は2つあるのに口は1つしかありません。
つまり、そういうことです(笑)
話すことに使う口は1つしかないのに
聞くためだけに使う耳は2つもあります。
コレはあくまで僕の考えですが、
話すことに必要な口が1つなのに対して
聞くために必要な耳は倍の2つあるということは
それだけ「相手の話を聞け」
っていうことだと思うのです。
人の喜びや悲しみ、
痛みが理解できるように、
あえて耳は2つ付いているのです。
✔️3種類の「聞く」が存在する
①「耳で聞く」
耳で聞くというのは、、
音だけを聞いている感じです(聞き流す)
例)よくある夫婦の会話
妻は朝食を食べながら話しかける
夫はソファーに座りながら新聞を読んで聞く
妻)「昨日、綾香が学校の友達とね……」
夫)「(新聞を読みながら)へーーそうなんだ」
妻)「ねえ、ちょっと!話し聞いてる?」
コレが「耳で聞く」です。
聞くというよりも
BGMのように聞き流してる感じですね。
②「頭で聞く」
頭で聞くというのは、、
頭を働かせて自分の考えを持って聞く感じです。
例)同僚との飲み会
A)「あの上司ウザくてさ〜」
B)「(仕事できないお前が言うことか)
へ〜そうなんだ。どんな感じにウザいの?」
A)「なんかすぐ怒ってくるんだよね」
B)「(だからお前が仕事できねえからだろ)
それはムカつくね。とりあえず飲もうよ!」
コレが「頭で聞く」ですね。
相手の立場に立たないで、
相談されたことに対してストレートに
自分なりの解決策を提示しているときは、
頭で聞くを実践しています。
③「心で聴く」
心で聴くというのは、、
心を一緒に動かして聞くことです。
例)部下からの相談
A)「最近、仕事が上手くいかないんです…」
B)「そういえば、ここ最近顔色悪かったよな」
A)「バレてましたか。実は母親が倒れて…」
B)「そうか。。そんな辛いなか
必死に頑張ってくれていたのか。。
ありがとうな。Aのおかげで助かってるよ」
コレが『心で聴く』ですね。
相手の心に寄り添って
相手の気持ちに憑依するくらいの気持ちで
相手の立場になって
聴いてあげることコツです。
✔️人間関係を良くしたいなら『心で聴け』
大切なのは『心で聴く』ことです。
「聞く」ではなく『聴く』と表記してるのは、
『聴く』という漢字の成り立ちが、
「耳」を「十四」個の「心」で「きく」だから。
喜び、怖い、驚き、悲しみ、嫌い、
怒り、辛い、寂しい、楽しい、好き、
様々な感情を使うことで
相手の状況を想像できると考え、
あえて「聞く」ではなく『聴く』にしました。
相手の状況を想像して
相手の立場になって聴いてあげてください。
それこそが、聞き上手になる近道です!