引地賢太

引地賢太のブログです

会話は常にマルチタスク(引地賢太Vol.117)

引地賢太です。

 

【会話は常にマルチタスク

ここ最近、僕は伝え方について述べてきました。

「相手のメリットを提示すると良いよ」
「やらないデメリットを提示すると良いよ」
「比較して伝えよう。承認してから伝えようよ」

相手の反応を劇的に変えるために
会話(伝え方)について話してきました。

なるべくわかりやすいように場面別で

「〇〇なときは、⭐︎⭐︎と伝えると良いよ」

と、具体例を交えながら、お伝えしてきました。

その話を聞いて「良いこと聞いたわ」
と、思ってくれた人もいるかもしれませんが…

おそらく今のままでは、
あなたのコミュニケーション力は上がりません。

相手の反応が劇的に良くなることもありません。

たぶん無理です。

会話は「生き物」なので、
その場の空気や流れを感じ取る必要があります。

✔️会話が上手い人は圧倒的瞬発力の持ち主

人と会話するとき、

ノートに話すことをまとめて
原稿を作って話すことなんてないですよね?

中学校の卒業式の答辞みたく
ステージの上で登壇する感じなら
原稿を作って気合入れて話せば良いですが…

普段の会話では、
原稿を用意して会話するなんてありえません。

相手の話をなんとなく聞いて
聞きながら情報を脳が処理して、

気づいたら
反射的に口から言葉が出ていますよね?

上手く話を展開するには
話しながら聞き手の脳を想像しながら
話していくことが必要になります。

つまり、【瞬発力】が必要です。

じゃあ、瞬発力ってなんだって話ですが…

ここである例を出します。

テーマ)ホスピタリティに大切なこと

あなたがもし、
ホスピタリティについて
中学生に説明することになったら
どのような伝え方をしますか?

「そもそもホスピタリティには
 大切なことが3つ存在します。1つ目は〜」

このように伝えたとしましょう。

すると、中学生の3分の2は

「えっそもそもホスピタリティって何?」

という反応をします。

このことからも、
先程の例文のように話を進めると
あなたの話を中学生は理解できないことが
わかると思います。

ではどうすれば良かったのかというと…

「そもそもホスピタリティには
 大切なことが3つ存在します。」

と、話しながら中学生を観察し
自分の視覚と聴覚をフル活用して
相手の脳内の「?」を察知する必要があります。

この、相手の"脳内を感じ取る"力を

【瞬発力】と言います。

相手が理解していないのに、
話を進めてしまっては、その場が台無しです。

いくら頑張って話しても、
そもそもの前提である「ホスピタリティ」を
中学生が理解していなければ、

「ホスピタリティに大切なこと」

なんで話は、聞いてくれないわけです。

じゃあどうするか?

✔️例え話でリカバリーをしよう

例えば、先程の中学生のケースの場合、

僕:「女の子を家に誘ったら何する?」
中学生:「僕だったら掃除をします。」

僕:「そうだよね。掃除をするよね。
それはなんのためにやるかって言ったら
相手に自分好きになってもらいたかったり
相手をもてなすための行動だよね?

このように相手をもてなすための
行動や心を「おもてなし」って言うんだよね

そのおもてなしのことを
ホスピタリティって言うんだよ。」

みたいな感じで、僕なら補足を話します。

これが出来たら、「大切なこと1つ目は〜」
と話し始めても、理解してくれそうですよね?

逆に!

テーマ)ホスピタリティに大切なこと

これを企業の新卒研修で伝えるんだったら
補足説明なんていちいち必要ないですよね?

中学生と同じように補足したら

「そんなの知ってるから早く話せよ!」

という、冷たい目で見られます。

相手の脳内を感じ取る力をがあれば、
相手に伝わるように話すことができます。

✔️瞬発力は皆んな持ってる

じゃあ、瞬発力を持つのは
難しいのかっていうと、そんなことありません。

むしろ、あなたは既に持っています。

趣味の話をすると、
皆んな共通して瞬発力が格段に上がります。

A:「この前テニスやって…」B:「テニスね!」

このように言葉のハイジャックを
出来てしまうくらい瞬発力を持っています。

しかし、

虚しいことに
得意分野であれば驚異的な瞬発力を
発揮することができますが、

自分の知らない分野になると
急激に瞬発力が落ちていきます。

逆にいうと…

瞬発力はトレーニングすれば
どの分野でも身につけることが出来ます。

じゃあどうやって鍛えるんだって話しですが…

それは、また明日!話しますね(笑)

では最後に、

今日「これだけは覚えておいてほしい」
ことを伝えます。

【上手く会話するには
 聞き手の脳を感じ取る"瞬発力"が必要】

これだけ覚えてもらえればOKです。

明日は1人でも4人でも10人でも出来る
レーニング法を紹介するので、お楽しみに❗️

 

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