書けば心が和らぐ(引地賢太Vol.101)
引地賢太です。
【書けば心掛けて和らぐ】
「どうせ…」
「自分なんて…」
最近、家に引きこもりすぎて
自分の心をいじめていませんか?
自粛期間前までは
気軽に友達に相談できていたけど、
自粛期間に入り、人と接する機会が減り
自問自答して悩みを抱え込んでいませんか?
そんな人にオススメの
自己肯定感を高める簡単な方法があります。
それは『書く』ことです。
僕たちは何世紀にもわたって
"書く"という行為を行ってきました。
ところがいまや、
書くことはどんどん少なくなっています。
僕自身、
クレジット支払いのサインくらいでしか
ペンを使って物書きする機会がなくなりました。
なので、、
パソコンなどでタイプするほうが
速く書けるので、効率がいいですもんね。
そんな時代だからこそ、
手で書くことの意義は大きくなっています。
✔️「手書き」は脳を刺激する
①「書く」ことで目標達成率33%アップ
いまの気持ちや抱えている悩みなど、
心の動きを書き記すことで効能があることは、
脳科学、心理学、行動経済学など、
いくつもの分野の研究で明らかになっています。
カリフォルニア・ドミニカン大学の
心理学者マシュー教授によると、
単に目標を設定するだけの人と比べ、
目標を紙に書き誰かに伝えた人の達成の可能性は
33%も高いことが実証されています。
②「書く」ことがもたらす3つの効果
1. アウトプット効果:自己表出
モヤモヤとした感情や
ネガティブな思いなどを書き出すことで、
考えが整理され、
自分のいまの状態を知ることができます。
また、
ネガティブだった気持ちを
立て直すきっかけになったり、
ポジティブな取り組みに
踏み出す勇気を与えてくれます。
2. 見える化効果:可視化
ノートに書き出した言葉は
内面から出てきたものですが、
記された時点で距離が生じます。
つまり、
良いことも悪いことも
客観視して受け止めることができるのです。
3. インプット効果:記憶化
手を動かし書き記すと
脳は活発に動いています。
書かれた内容を目で見て確認することで、
記憶に深く定着します。
僕たちの感情は
マイナスの状態から一気に
プラスへと転じることはありません。
「あ、そっか」「だから、しんどいのか」
といったように
フラットな状態になってからプラスに転じます。
書くことで自分に向き合う時間を得た結果、
フラットな「自分」に気づくことができます。
✔️書くことがマイナス思考を和らげる
書くことには、
ネガティブな感情をやわらげる効果もあります。
それを実感できるテクニックを
最後に紹介させていただいて終わりにします。
✔︎エモーショナル・スケーリング
これは、
抱えてしまった負の感情を
モノサシで測って数値化し客観視することで
ネガティブな感情を和らげるテクニックです。
実践方法として…
自分がこれまでの人生で経験した
最高の不安を思い出してノートに書きましょう。
それが10点満点中10点のネガティブ度となり、
モノサシの基準となります。
次に「いま自分が感じている不安や恐れ」を
書いて、その横に10点満点中の何点か記します。
人が不安や恐れを感じているとき、
扁桃体と呼ばれる部位が過剰に活性化します。
脳科学の研究によると、
不安や恐れの感情を数値化,客観視することで、
その扁桃体の過剰反応が収まる効果があります。
もし8点,9点を付けるような
強い不安や恐れを抱いてしまったら、
1点でもいいので下げる方法を考えましょう。
不安や恐れの原因が対人関係にあるなら、
対象となっている人から離れると効果的です。
このような形で、
見えないものを数値化することで、
プラスへ,プラスへと考えることができます。
自己肯定感が低いときこそ、
自分の感情を書き出して可視化しましょう。
それだけでも、心が和らぐキッカケになります。