褒めて嫌われました(引地賢太Vol.295)
引地賢太です。
【褒めて嫌われました】
相手を「褒める」という行為は、
相手との人間関係を良好にするものですね。
褒め上手な人は、
社内外を問わず周囲から好かれやすく、
仕事をスムーズに有利に進めることができます。
とはいえ、
とにかく褒めればいいものではありません。
褒め方によっては
かえって相手を不快にさせ、
人間関係に悪影響を及ぼすこともあります。
そこで今回は、
嫌われる褒め方を5つ紹介します。
①「本当はそうは思わない」のに褒める
相手との関係を良くしたい!
気に入られたい!という一心で、
うわべだけのお世辞を使っていませんか?
人の本音は、
本人が思う以上に透けて見えるものです。
うわべだけのお世辞では、
目の表情や声色に『本当はそう思っていない』
というのが、滲み出てしまいます。
うわべだけで褒めているのがバレると、
相手は自分を馬鹿にされたように感じます。
無理やり褒めようとするのではなく、
素直に相手の魅力に気づいて褒めてみましょう。
②「外見ばかり」を褒める
初対面などお互いの気心が知れないうちは
見た目からでしか判断できないので、
「洋服似合ってますね」や「綺麗ですね」
などと表面的な部分から褒めるのが自然ですね。
しかし、時間が経つにつれ、
外見だけ褒めても相手の心に響かなくなります。
ここでいう外見は「鞄」などです。
鞄などのブランド物を褒めると
相手ではなくブランドを褒めているだけで
自分自身を褒められている気がしないのです。
相手の努力していることを見極めて、褒めよう!
③「相手のペース」にお構いなく褒める
褒めることの目的は、
相手に喜んでもらうことです。
なのに、褒めること自体が目的化し、
相手がどう感じているかをないがしろにすると、
褒め言葉の押し売りになりかねません。
これはアパレル店で見た光景ですが、
「すごーい」「お似合いですよ」
と女性が店員さんに賛辞を浴びせられて
明らかに女性が苦笑いを浮かべていました。
一方的に褒めるのではなく、
相手の表情や声色から状態を確かめてから
適切に褒めるのが好まれるのですね。
④上から目線で褒める
褒めるというのは、
本来は相手を立てる行為のはずですが、
実は、褒め方によっては、
相手から上から目線に感じるケースがあります。
例えば、相手の仕事ぶりに対して
「よくできましたね」
と自分がその人について『良い』
と思うことについて言及しているので、
形式的には褒め言葉に当たりそうなのですが、
言い方によっては、「評価してあげている」
という上から目線になり、不快感を与えます。
⑤何かと比較して褒める
「〇〇に引き換え、あなたは凄い!」
と、何かを貶めながら持ち上げるのも、
相手がリアクションに困ってしまう褒め方です。
「うちの娘はダメなのに○○ちゃんは凄いね」
みたいな言われ方をすると返答に困りますよね。
人を褒めるために、
わざわざ誰かを貶める必要はありません。
「〇〇さん凄いですよね」
などと尊敬の念をシンプルに伝えるほうが、
相手は素直に言葉を受け取り喜んでくれます。
✔️褒めたいときに褒めれば良い
・好感度を上げたいから褒める
・自分も褒めてもらいたいから褒める
褒めるときほど、このような下心は不要です。
あくまで褒めるときの主役は
自分自身ではなく目の前の相手です。
褒めたいことがあれば褒めて
何もなければ何もなくて良いんです。
無理して相手を褒めようとすると
どうしてもお世辞感が溢れ出てしまい
結果的に相手を不快な気持ちにさせます。
あくまで自然体で!その空間を楽しんでいこう!