引地賢太

引地賢太のブログです

距離感って難しい(引地賢太Vol.272)

引地賢太です。

 

【距離感って難しい】

・人間関係が上手くいかない
・上手に人間関係が構築できない

このような相談に乗っていると、
必ず「人間関係の距離感が分からない」
という言葉がキーワードとして挙がります。

距離を取り過ぎて親しくなれなかったり、
かといって踏み込み過ぎても迷惑がられる…。

本当に気を使って、
丁度良いと思う距離感で接しても、
相手によっては嫌がられてしまったり…。

もっと人間関係がスムーズにいくように、
適切な距離感を測る方法が知りたいですよね。

✔️平等を履き違えるな

そこでまず最初に考えることが
人から好かれたり信頼される人物の特徴として、
『誰にでも同じように平等に接するような人』
と思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、この言葉どおりに
誰にでも同じように接した場合、事故ります。

あなたには2人の部下がいると仮定します。

一人は人との繋がりを大切にしていて
声を掛けてもらえるとやる気が出るタイプ。

もう一人は、目標を与えられて
あとは自由にさせてもらえると信頼されている
と感じて、やる気が出るタイプ。

たとえば、この2人に同じように
毎日、親身に指示を出すやり方をしたら、

前者の部下は
安心して仕事に取り組めると思いますが、

後者の部下は
自尊心が傷つけられやる気を失っていきます。

逆に、部下に任せっきりな方法を取ったら

後者の部下はストレスなく伸び伸び
自分の仕事に集中できると思いますが、

前者の部下は不安を募らせることになります。

このように
誰にでも平等に接することというのは、

全員に同じやり方を当てはめることではなく、
相手が何を求めているかによって
相手に最適な方法を選んで提供することです。

そのために、
どのようにしたら相手にとって
一番いいのかを“区別なく平等に”
真剣に考えることが大切になります。

人間関係を構築する際、
このことが出来るかどうかが、
まさに適切な距離感を測れているかどうか
ということになります。

✔️平等という名の理解

要するに、相手は何を必要としていて、
現在の自分の位置から何をしてあげられるのか、
を考えて接しているのかどうかということです。

相手が必要としているのは、
あなたと好きなことを共有することなのか、

それとも
特別な人間だと認めてもらうことなのか、

あなたが
今の相手との仲でしてあげられることは…

✔︎励ましてあげることなのか
✔︎それともただ話を聞いてあげることなのか
✔︎そっとしておいてあげることが最善策なのか

✔️全人類が『理解』を求める

ところで、
全ての人は『理解されること』が大好きです。

ですから、
人から好かれたり信頼されるためには、
相手のことを理解することが必要不可欠です。

というより、
相手があなたに『理解された』
と感じることが非常に重要です。

それも、
目に見える行動や結果ではなく、
より深いその人の信念や価値観について
理解できたら、より強い信頼が得られます。

「仕事が早くて正確ですごいね」(行動や結果)

と言われるより、

「関わる人達がスムーズに仕事ができるように
 みんなのことを考えているんだね」(価値観)

と言われたほうが、人は理解されたと感じます。

しかし、この方法も
やはり相手との関係性によっては
まだ言ってはいけない領域もあります。

性的なことなどは、その最たる例ですね。
関係性によってセクハラか否かが存在します。

なので、
深く進むためには徐々に信頼を積み重ねて
相手の許容範囲を広げることが必要になります。

✔️人との適切な距離感を生む4つ

これまでのことをまとめると、

1.相手の必要としていることを考える
2.自分の位置から相手にできる最善を考え接する
3.相手の信念や価値観という深い部分を理解する
4.信頼を積み重ねながら徐々に距離を縮めていく

この繰り返しをすることで、
あなたは周囲から信頼される人になります。

そして、実際に好意と信頼を寄せられ、
人間関係で悩むこともなくなるはずです。

満足できる人間関係を築いている人は、
率先して、まずは「相手を理解」しています!

平等の意味を履き違えたら痛い目みるぞ〜。

 

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