理解は不要(引地賢太Vol.210)
引地賢太です。
【理解は不要】
突然ですが、
あなたはこんな経験ありませんか?
・恋人や家族の気持ちがわからないから
頑張って理解できるように努力してみた
・後輩や部下の気持ちがわからないから
頑張って理解できるように努力してみた
いわゆる
『人の気持ちがわからないから
理解できるよう相手の気持ちに寄り添う』
という行動です。
一見すると素晴らしい行動ですが、
この行動こそ、人間関係を破滅させます。
✔️理解する気持ちはエゴ
相手の気持ちがわからないからこそ
相手の気持ちを知りたくて色々聞きますよね?
ただ、その心意気は
自分のエゴでしかありません。
多くの人は
理解するためにはコミュニケーションが必須!
だと考えていますが、
それすらも、ただの思い込みです。
逆に前のめりに
コミュニケーションを取ればとるほど
相手からは嫌われてしまう可能性が上がります。
✔️「なんで?」は地獄
「相手のことが知りたい!」
そう思うと、必ず質問する際に、
「なんで?」
というキーワードを使うかと思います。
僕も以前まで「なんで?」
というキーワードを多用して
相手の情報を探ろうとしました。
情報を多く知っていれば、
それだけ相手を理解できると考えたからです。
しかし、これが人間関係破滅の原因でした。
✔️「なんで?」は尋問
「なんで?」という質問を
された相手はどう感じるかというと
「責められている」「否定されている」
と感じることが多いようです。
それさえも過去の僕は気が付きませんでした。
なぜなら僕自身は「なんで?」と聞かれても
「責められてる」とか「否定されている」
と感じたことがなかったからです。
逆に、僕は「なんで?」と聞かれると
「この人は自分に興味を持ってくれてるんだ」
と、嬉しいと感じるほど幸せ脳だったのです(笑)
これが他人との感覚のズレですね。
✔️尋問NG「なんで?」集
「なんでそう思うんですか?」
「なんでそんな発言するんですか?」
「なんで怒ったような顔してるんですか?」
確かに振り返ってみると
本当によく使うキーワードです。
過去の僕が「なんで?」を使うときは、
本当に心の底から相手のことが
知りたい!という心理背景がありました。
相手を責めたい!気持ちは1ミリもないんです。
だけど僕がこの「なんで?」を使うと
相手は敵意を向け嫌いな雰囲気を醸し出します。
✔️理解したい!は否定
心の底から理解したい!心理があるのに
相手から拒絶されるってキツいですよね。
でも、このときにやっと気づけたのです。
「相手のことが知りたい!」ということは
今現在の相手を真っ向から否定してることだと…
「今のあなたを理解できないから
俺に理解できるように教えてくれ!」
と、無意識的に伝えているようなものです。
だから相手は否定されている気持ちになり
こちらに対して敵意を向けてきていたのです。
✔️理解しなくて良い
理解しようと考えてる時点で
相手のありのままを受け入れられていません。
じゃあどうしろって話なんですが…
『相手を理解しなくていい』
っていうのが、
実は究極の理解なんじゃないかなって思います。
まぁただこれも自分の中での解釈なので、
それ全然違うよって指摘があるかもしれません。
でもいいんです。
自分を理解する!他人を理解する!って
この世の人全員が抱えている課題のはずです。
正解があるようで正解がありません。
だからこそ人間関係って楽しく辛いんだよね。