何も気にしない(引地賢太Vol.218)
引地賢太です。
【何も気にしない】
ストレスや憂鬱は、現代人には付きものです。
不満を刺激する情報は溢れているし
苦手な人づきあい、
気の進まない仕事も次々にやってきます。
心が疲れる最大の原因は"マイナスの感情"です。
ムカついたり、緊張したり、
落ち込んだり、負の感情に襲われると
やる気を失い、物事に集中できなくなります。
そこで今回は、
マイナスな感情との付き合い方を紹介します。
✔️無は最強
つまり、怒りも喜びもない
車でいうN(ニュートラル)状態に戻れたら
心は劇的に健康になります。
感情のないニュートラル状態が
なぜ大事かというと『心の基本』だからです。
実は、感情には3種類しかありません。
①快の反応 …喜び・嬉しさ・楽しさなど
②不快の反応 …怒り・不満・憂鬱・悔しさなど
③快でも不快でもない“ニュートラル"な状態
このうち、人が追い求めるのは①です。
食べる、遊ぶ、他人の評価
リアクションを求めて頑張るなどです。
もともと心には、
承認欲も含めた「欲求」があります。
だから人間は、
辛いときや疲れたときに欲求の満足を求めます。
しかし、快の反応は長続きせず、すぐ戻ります。
現実に引き戻されたとき、
そこに待っているのは「不快な反応」です。
仕事が上手くいかない、人間関係が苦手、
人の目が気になる、失敗して落ち込んでしまう。
日々の生活の中では、
不快な反応のほうがむしろ多いのが現実です。
✔️真ん中の無い反復横跳びは死ぬ
つまり僕たちの日常は、
「快を追いかけながら、
実際には不快に反応してばかり」です。
「快か、不快か」しかない日常は、疲れます。
体力測定の"反復横跳び"を思い出してください。
端から端まで速足で移動する、、
人間は「感情」でも、同じことをやっています。
ムカッとして、楽しんで、
褒められると舞い上がって、叱られると凹んで…
こうした感情的な反応を、
休むことなく繰り広げています。
怒って、喜んで、怒って、喜んで、の繰り返し。
まるで体力測定の反復横跳び状態です。
しかも、真ん中(ニュートラル)が抜けてます。
これでは心が消耗するのも、ごく自然ですよね。
家に帰ったら、自分の顔を鏡で見てみましょう。
「疲れているな」と思ったら、
「感情に反応しすぎている」状態です。
なのでこれからは、感情で反応しない
“ニュートラル"な心を大事にしてください。
この"ニュートラル"という発想が
あなたの心を癒しラクな時間が増えます。
✔️100点は取れても200点は無理
多くの人が勘違いしていることですが、
「ネガティブ」からいきなり「ポジティブ」に
もっていこうとする行為は間違いです。
-100から+100に感情を移行するのは無理です。
-100から0(ニュートラル)に戻し
+100の感情に移行させていく手順が
一番、穏やかに心を管理する方法です。
辛いことがあるのは、頑張っている証拠です。
そんな自分を責めず裁かず感情で反応せず
そっと自分の心を受けとめてあげましょう。
自分に直接関係の無い情報は
右から左に受け流せば良いのです。